「私をずっと好きでいてもらえる自信もないし、ずっと好きでいられる自信もない。」
プロポーズされてそんなことを思ってしまったふみちゃん。
はっきりしないうちにさっさと次の彼女を連れてふみちゃんの職場のパン屋さんに来た。
そんな時にハツコイの人に再会する。
バスの運転手の彼はバツイチでしかも原因は奥さんの浮気。
それでも彼は奥さんとの再婚を望んでいて未練たらたら。
そうかわたしはずっとどうかなんて思いもしなかっただけか。
でもこの煮え切らなさ嫌いじゃない。

世の中には二種類の人しかいないらしい。
話したいだけの人と聞くだけの人。
もちろん聞くだけの人はすべてを聞いていたら身が持たないから聞き流してもいる。
争いごとが何よりも嫌いで聞き流すから聞くだけの人になるのかもしれないなあ。
話したいだけの人は相手に答えを求めていないから、意にそぐわないと怒りや恨みを買うことになる。
飄々としていたいけれど聞き流せなかった言葉は心に積もっていく。
還暦過ぎてやっとその辺りがわかってきた。

眞子さんのハツコイはどうなるんだろう。
遠距離のハツコイは頑な。