つぶやきまりりん

「何とかなる。それはやることをちゃんとやってる人のセリフ。」ミイ

映画

セールスマン

加害者と被害者。
そしてその家族。

夫の帰宅と勘違いしてドアを開けシャワーを浴びていた妻。
そのアパートには以前娼婦が住んでいた・・・。
襲われた妻は公にすることを拒む。
夫は犯人を執念で探し当てる。

赦すことで乗り越えようとする妻。
加害者に制裁与えようとする夫。

セールスマンの死という有名な戯曲があるそうだ。
凄腕だったセールスマンも年老いて家族とも上手くいかなくなる。
優秀だった息子たちもぱっとしない。

そして舞台の幕が降りた。
セールスマンのコメントに西川監督がこんな言葉を残していた。
「私がこの映画の登場人物だったとしても、きっと同じ落とし穴にはまり、同じように自らを失うに違いない。 」

娼婦が残していった黒いドレス。
子供用の自転車。
娼婦の元を訪れていた男たちの貢物。
知るか知らないか家族こそがサスペンスだ。

コバルトブルーの瞳。
彼らは思慮深い言葉の師匠だ。
映画の音声ガイドを制作する新人の彼女に手厳しい。
感情はいらない。
風景は正確に。
押し付けがましくても遠慮しすぎてもいけない。

たなびくオレンジ色のスカーフが白い世界に色を添える。
想像力で映画を観ると風を感じ温度も匂いも伝わってくる。

視力を失いつつあるカメラマン。
大切なものが欠けていく恐怖に耐える。
カメラマンにとって彼女はだ。
「大丈夫だから、だからそこで待ってて。」


白い杖をついて同じ時間にすれ違う人がいる。
どのように見えているかはわたしにはわからない。
そっと道を譲ると付き添いの人がそっと頭を下げる。
その瞬間繋がった気がする。

お知り合いが同じ時間に映画を観ていたとブログで知る。
観てるといいなあと思っていた。
彼も帰り道、耳を澄まし情景を言葉にしていたに違いない。

サンキャッチャーきれいだなあ。
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世界で一番美しい村

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ネパール大地震で村は壊滅的に崩れた。
でも仕事がなければ危険だとわかっていても留まるしかない。
そんな「世界で一番美しい村」には逞しい笑顔があふれていた。

♪ Nda nahan

第二章に看護婦さんが出てくる。
彼女は登山ガイドの旦那さんを地震で亡くした。
避難キャンプと行ったり来たりしている唯一の医療従事者だ。
彼女が危険な時にかくまってくれたのが村人だったからと・・・。
ネパールにはそんな歴史もあった。

登山にはガイドさんが必要だ。
山のことを熟知している人がいて初めて可能になる。
登山初心者として複雑な気持ちになった。

写真家の監督のまなざしは写りこまない想像力をかきたてる。
第一章は父と母、そして五人兄弟。
ドキュメンタリー映画に言葉はいらない。
その時そこに生きている美しい家族を大自然が包み込む。

ムーンライト

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すったもんだしたアカデミー賞作品賞「ムーンライト」。
黒人ばかりの映画がとるってすごいことなんだろうな。
俄然気になってお出かけした映画館は盛況だった。

「月の光の下だと黒人の男の子は青く光って見える。」
キューバで月の下遊んでいたらそう言われたと話す近所のおじさん。
なよなよした少年はずっといじめられていた。
黒人で貧乏で片親で母親はドラック漬けで男を家に連れ込む。
そんな中たった一人の友達と気にかけてくれるおじさんがいた。

一人の少年が青年になり大人になる姿を追う。
まるで彫刻のようにブルーに輝く美しい肉体。

どんなに理不尽でも大人は救ってはくれない。
間違った選択であっても自分で決めるしかない。
しなやかに生きて欲しいなあと願う。

人生フルーツ

今年の初映画は二月になってしまった。
実は先週も映画館に三十分前に着いたのだけど立ち見ということであきらめてのリベンジ。
レディースデイだからですかと聞いたら連日満員御礼らしい。
(シニア層がほとんど)
今日は一時間前に着いてなんとか座ることが出来た。

わたしは高蔵寺ニュータウン子だ。
転校生だったけれどみんなも転校生。
毎週のように転校生がやってきてやがて小学校も増えて中学校も出来た。
酔っ払った父が隣の棟と間違えたり電話もまだまだ抽選でしか引けず電報の時代もあった。
NTの中でも二度引越しをしわたしの結婚後海の近くに住みたいとまた引っ越したので縁がなくなってしまった。
それでも団地っ子のDNAで今も空と風と家々の灯りが恋しい。
子供の頃は家の中に階段が欲しいと駄々をこねていたけれどちゃんと願いが叶ってメゾネットに住んでいる。

中学高校の一つ下の後輩がこの映画の老夫婦の娘さんだ。
彼女の面影を見つけたかったれどわからなかった。
でも映画の中で彼女の名前を見つけて嬉しかった。
きっとどこかですれ違ってもお互い気がつかないと思うけれど・・・。
すごいご両親に育てられたんだなあ。

風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、 ゆっくり。
人生フルーツ

両親なんかまだまだだ。
修一さんは九十歳で草取りの後でお昼寝をして起きてこなかったという。
英子さんはそれまでと変わることなく亡くなった修一さんに朝食を作り英子さん自身は自家製ジャムのトーストを食べている。
月に一度バスとJRと地下鉄を乗り継いでデパ地下で足りない野菜と魚を買出ししている。
自給自足でも美味しいものへのこだわりがある。
英子さんと娘さんは月に一度だけ会っているという。
その距離感もいいなあと思う。
わたしも映画のパンフレットをお土産にしよう。
まりりん
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