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樺太(サハリン)は無主の地であったそうだ。
アイヌなどの先住民がその風土に順応して独自の文化を継承して生きていた。
その地で勝手に戦争を始め先住民に弱肉強食の文明の理不尽を押し付けその地を奪ったことを。
返還を求めている島の歴史を知ろうともしてこなかった。
いつか大河になるといいなあ。
歴史は勝者の歴史でしかないから。

今も無主の大陸がある。
それが南極大陸。
南極点を目指した冒険家白瀬隊長の犬係として先導したのが樺太アイヌのヤヨマネクフ(八夜招)。
アイヌとは人という意味だそうだ。
先々週のイッテQスペシャルでイモトが青と白の世界でその地点を踏んでいた。

前回の受賞作「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」も面白かった。
大島さんの母校の受賞の横断幕が新しいものに変わってしまったけれどその前を通るたびに誇らしかった。

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(横断幕の画像お借りしました)

コロナショックをどう乗り越えるのだろう。
目に見えないウィルスや細菌と人は闘って来た。
そのためにもアイヌは大きな集団を作らず遺された子供たちを親戚で育てる習慣があったそうだ。
なにが正しいかはわからない今は安全第一でいくしかない。
子供たちは長い春休みになった。
少しづつ有休を取り働く娘と孫たちを不安にさせないことが今のわたしにできること。
無責任な情報に振り回されないように自転車や歩ける範囲で。

電車でしか実家に行けないので父に熱源と渦を送った。