ストック講習会に参加してきた。
登山を始める前に購入したストック。
今ならもっと吟味してからと思うけれど知識も経験もなく安さだけで決めてしまった。
使ってみると腕は疲れるし邪魔だしそもそも人様に迷惑がかかるしいい事がなにもなかった。
登山教室でも60代以下はストックを使わずに筋肉をつけてくださいとも言われて微妙な年齢だったけれど持たずにいた。
今年にはいって60代以上の方と登るチャンスが増えたらみんなストックを持っている。
むしろなんで持たないのと言われるようになった。
そしてわたしの腰が引けている姿勢の矯正にもなるよと言われて講習会をお願いした。
教えていただくと今までの自己流は真逆だった。
平地や登りはストックはかかとの位置につけてアシストするものだと知った。
まるで電動アシスト自転車みたいだ。
下りは前に突いて降りるが基本でストッパーの役目。
知らないことを知るのは楽しくてちょっとでもできると面白い。
これから先、体力も筋力も飛躍的に伸びることはないだろう。
むしろ膝痛や腰痛、肩こり予防になるなら使わない手はない。
そしてそれが安全で同行者に気を遣わせることなく体力温存になるのであればありがたい。
ただしわたしの持っているストックでは下りでの持ち方に難があることもわかった。
指導者になってくださった方のストックをお借りしてみるとぜんぜん違う。
岩場や梯子ではストックが邪魔になることもあるからすぐにリュックに収納できるものが欲しい。

正しい使い方を知って習って経験してはじめて道具とお友達になれるんだなあと感動してしまった。
多度山の健脚コースの登山口から石津神社まで縦走して中道での下山までずっとストックを小指で握っていた。
小指をこんなにも頼もしく思ったことはなかった。
でも今はわかったつもりでしかない。
練習を重ねればストックもしっくりとなじみ気の合うパートナーになるのかも。
鈴鹿のお山はこれから蛭の季節。
そして低山は暑い。
お山のない街に暮らしていても出きる事はきっとある。
エレベーターやエスカレーターを使わないのはもちろんのことむしろ階段をみるとうきうきするようになってきた。
永遠の初心者であっても山を想う気持ちがあれば工夫次第で笑顔で一歩づつ近づいていける。
アドバイスを素直に受け入れそれを自分のものにするためには経験しかない。

師匠は山開き前の富士山を日帰りで目指している。
(梅雨の合間のチャンスを逃さず無事に登頂。自分のことのように誇らしくてうれしい。)


追記 
新しいパートナー(レキちゃん)を遠路届けていただきました。
鈴鹿にお山の季節が来るのが待ち遠しい。
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