五歳児と一緒に還暦の手習い。
コンプレックスは丸文字。
いつかはちゃんとした字を書きたいと思っていた。
そして年長さんの孫が七夕の短冊作りで字に興味を持ち始めた。
「まーちゃん書道を習いたいんだけど付き合ってくれない。」と誘ってみた。
いつもの怪獣が慎重に丁寧に先生の言うことを素直に聞いている。
すごいなあ。
負けてはいられない。
わたしは鉛筆で住所と名前を書いて添削してもらった。
お手本はない。
ポイントは一画一画止まって間隔を揃えて。
縦書きは中心、横書きは下を揃える。
それを意識していたら力が入る。
「区」の書き順が違っていた。
五歳児の「ば」と同じことを言われている。
生徒になるのが好きだ。
頑張ってより一緒に頑張ろうが好きだ。
五歳児は「また行こうね。」と言ってくれた。