太陽の塔が好きだ。
すくっと孤高なところがかっこいい。
まるで富士山みたいだ。

太陽の塔には顔が四つある。
正面と後ろとてっぺんとそして地下に。
やっと地下の子に会えた。
といっても地下の子は新しい。
五十年の年月で行方不明になったらしい。
劣化したもの修復したもの新たに作ったものそれぞれが調和してわくわくさせてもらった。

地震の影響を心配していた。
耐震補強していなかったらどうなっていただろう。

塔の内部の階段を登りながら口ずさんでいた。

こんにちは
こんにちは
せかいのくにから
こんにちは
こんにちは
あくしゅをしよう

そしてわたしは手のひらにのせた。