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なにかは廃寺のコケの上にそっと置かれた赤子だった。
なにかがええ声で泣くと時空を超えて白いスリッパを履いた女が舞い降りる。
左の乳を含ませると満足して眠りに着く。

なにかはええ声の少年になりその歌声には景色がみえるようだ。
でもある日「目立とうとすんな」と言われてしまう。
才能はそんな簡単な一声で縮んでしまうのだ。

奇縁という言葉が出てきた。
奇跡なのか奇妙なのか奇遇なのか妙にその言葉が気になった。
血縁が縦の関係だとすれば奇縁は横の関係であり斜めの関係でもありそうだ。
奇縁は時空を超えて生き物も越えて惹かれあう。

飛び降りてみないとなにもはじまらない。
そこで事尽きるのかそこからまた風景が聞こえてくるのか。

「いわし雲」という名前の犬が出てくる。
いい名前だなあ。

遠足は玄関で靴を脱ぐまでがえんそく。
いしいしんじの小説がまだ駆け巡っている。