schedule_narayoshitomo

奈良さんの講演会に行って来た。
二月に奈良さんの雪の青森犬を見に行きたかったけれど飛行機が飛ばずに泣く泣く諦めていたらなんと奈良さんの方から真夏にやってきてくれた。
人生なんてそんなものなのかも。
奈良さんはわたしより二つ下。
武蔵美に入学したものの海外放浪で学費を使いはたし次の年に県芸に入学したそうだ。
短大生だったわたしとは学生生活がすれ違うけれど学園祭に行ったことがある。
昨年たまたま県芸に行く機会があって当時の面影が残っていることがうれしかった。
最近は都心に大学が移転してきているけれど大学は交通の便は悪くても緑豊かな広々としたところがいいと思っている。
奈良さんは学生のころ大学の門のそばに野菜を育てながら小屋に住んでいたそうだ。
そんなアトリエの生活が今も続いているんだなあ。
パソコンの写真をスクリーンに写しながら「そうそう」と話す奈良さん。
なんだか小屋(アトリエ)におじゃまして写真を見せてもらいながら子供の頃からの話を聞いているみたいだった。
小学校の下駄箱に整然と並んだ長靴。
同じような物が整然と並んでいることに感動する子供だった奈良さんは今も変わっていない。

奈良さんの展覧会は先週の平日に観に行っていた。
ゆったり静かに向き合うことができた。
そこには奈良さんのルーツがあった。
たくさんのLPと子供の頃から集めた小物。
同じような音楽を聞いて同じような小物に惹かれていたことがうれしかった。
昭和30年代生まれは前半と後半で風大左衛門とドラえもんに分かれるそうだ。
いなかっぺ大将を知らない事のほうが不思議な気がするのになるほどと思い当たった。

奈良さんの描く女の子が好きだ。
口をしっかり閉じて目は口ほどにものをいう。
微笑んだり哀しんだり悪巧みをしたりきらきら輝いていたり。
奈良さんがいつのまにかアイドルになって遠い存在になってしまったけれどわたしには弟が帰省してきたみたいだった。
きっと奈良さん自身は恥ずかしがり屋でずっと夢見がちな少年のままなんだろうな。
「おかえり」
http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2017/special/narayoshitomo.html