人生に正解も間違いもない。
その時々で必死だったのだから。
みんな偉いんだ。

震災から5年。
彼とは上手く付き合えなくなった。
母親はいまだに行方不明。
土地を奪われた父親は保証金でパチンコ三昧。
そして彼女は週末ごとに高速バスで東京に行く。

最近のわたしの交通手段も高速バス。
乗用車より高い車窓から鉄塔を眺める。
まるで巨人が行進しているみたいだ。
福島で作られた電気を東京に運ぶ。
街に戻る頃には夕暮れからネオンに変わる。

http://gaga.ne.jp/kanojo/
彼女の人生は間違いじゃない。
そうつぶやく。
答えの出ない今。
わたしの人生も。


先日突然時計が止まった。
(お気に入りだったスワロフスキーがちりばめられたセラミックの真っ白な腕時計。
ほかっていたらなんと一ヵ月後に動き出した。
その後一度だけはめて外出したけれど今度こそ止まってしまったみたいだ。)
時計屋さんに行ったら電池切れではなく中が錆びているとの事。
生活防水ではお山での雨は対応できなかったようだ。
メーカー修理に8500円かかるとのことで直ってきてもお山には使えないしと諦めた。
その足でお山のお店で時計を新調した。
(ソーラーで高度計にコンパスまでついている。)
宝の持ち腐れと言われないように街歩きの相棒にもなっている。
わたしのお家は高度74メートル。
ブルゾンちえみのように振り返って「74」と言ってみた。
(後日 
あれ?今日は107メートルになっている。
気圧の変化や温度変化で変わるそうだ。
だから登山口や途中の看板をみて補正が必要らしい。)
お山を始めて標高が気になる。
http://www.gsi.go.jp/johofukyu/hyoko_system.html