コバルトブルーの瞳。
彼らは思慮深い言葉の師匠だ。
映画の音声ガイドを制作する新人の彼女に手厳しい。
感情はいらない。
風景は正確に。
押し付けがましくても遠慮しすぎてもいけない。

たなびくオレンジ色のスカーフが白い世界に色を添える。
想像力で映画を観ると風を感じ温度も匂いも伝わってくる。

視力を失いつつあるカメラマン。
大切なものが欠けていく恐怖に耐える。
カメラマンにとって彼女はだ。
「大丈夫だから、だからそこで待ってて。」


白い杖をついて同じ時間にすれ違う人がいる。
どのように見えているかはわたしにはわからない。
そっと道を譲ると付き添いの人がそっと頭を下げる。
その瞬間繋がった気がする。

お知り合いが同じ時間に映画を観ていたとブログで知る。
観てるといいなあと思っていた。
彼も帰り道、耳を澄まし情景を言葉にしていたに違いない。

サンキャッチャーきれいだなあ。
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