俺俺と言えば俺俺詐欺。
俺はある日マックのカウンターでハンバーガーにかぶりついていた。
隣には背を向けてしゃべっているヤツがいた。
そのヤツが自分のスマホを俺のトレーに置いた。
もちろんうっかりだ。
俺は盗んだわけではないけれどそのトレーを持って席を立ち持ち帰ったしまった。
なくしたことに気づいたヤツが連絡してくるだろうと。
その夜なんとヤツの母親から電話がかかってくる。
母親が勝手にヤツと俺を間違えたのだ。
いつのまにか俺は金の無心をしていた・・・。
そして俺はいつのまにか名実ともにヤツになってしまうのだ。
そんな物語。

映画化されたとき気になっていたのに見逃してしまった。
でも本屋さんで文庫を見つけた時あの俺俺だとぴんと来た。
そして図書館で予約。
映画では増殖する俺俺を亀梨くんが演じていたらしい。

年末にDVDレコーダーが壊れてしまいテレビの録画ももちろん見ることも出来なくなってしまった。
もともと映画は映画館派だからそれほど不自由はしないけれどその分ますます読書家になっている。
同時進行することもあるけれどその中で記憶に残る本もある。
最後は俺俺がこんがらがって流し読み状態になってしまったけれど返却する前の備忘録。