野火を観た。
ビクッと驚かされる大音量に映像。
うわっと目を覆いたくなる壮絶なシーンが続く。
塚本版地獄の黙示録は狂気の命の奪い合いだった。
観るべき映画ではあるけれど今はどーんと打ちのめされている。
拒否反応こそが監督のねらい。
(以前のコピー記事)

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追記
大岡昇平の野火を読む。
映画に感じた空気感とあまりにも似ていて驚いた。
どちらにもないのは温度と風と臭い。
それでも伝えなくてはいけない使命みたいなものがある。
日常はいとも簡単に変わってしまう。
ジャングルをうおさおし飢餓におびえ戦火に脅かされるのもまた日常になってしまうことに。
野火の下にはきっと人の営みがある。
それを見てほっとするのか戦慄を感じるのかはわからない。

先日の台風では河川が決壊した。
テレビでは自衛隊員の人命救助が涙を誘い、頭がさがった。
勇敢で優しいこの人たちを危険な目に合わせてはいけない。
安全にも平和にも絶対はないのだし解釈はいかようにも変わってしまう。
だからこそこのままあいまいのままでいい。