わたしが一番きれいだったとき
エンドロールで詩が流れる。

男にとって戦争は終わった。
女の戦争はそこから始まる。
そのことが静かに切なく心に染みる。
それでもたくましくしたたかに生きてほしい。

わたしが一番きれいだったとき
わたしもかたくなに恋をした
からっぽだったから恋をした
損をするのは女だと後になってからわかるもの
どれだけ口をすっぱく言われたとしても
それが恋する女なの

この国の空」から何も降ってきてほしくない。
目に見えるものも目に見えないものも。

昭和の女は黒々として艶っぽい。
できれば長生きすると決めたはず。