早く着きすぎたかなあ。
まあいいかと映画館のカフェでキネマ旬報を手をとる。
待ち合わせのお友達からチケット買っといてとメールが入る。
あれよあれよとシニア世代で身動きが取れなくなる。
週末でもレディースデイでもないのに満員御礼。

原作の「あん」を借りたのは桜の頃。
映画はそれを見事にシンプルにしていた。
まさにある視点だ。
陽のあたる社会で生きたい。
その想いがきゅっと伝わってくる。
世間の片隅でひっそり生きた人のことを忘れてはいけない。
慣習と無知。
あえて意識するのではなく木や鳥や風のように受け止めれる人になりたい。

先月末に観た「百日紅
北斎の娘のお話。
杉浦日向子さんの絵も好きだけど映画では眉が太くきりっとしていた。
北斎画に似ているけれど女であることにもがいていたお栄さんの原画にも会えた小布施。

映画と本とアートと旅がつながっていくことが何よりの楽しみ。
シニア料金まであと三年。
平成の浮世を生きるのさ。

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