娘からのまた借りで海賊とよばれた男を読んだ。
今やサラリーマンの必読書だそうだ。

タイムカードのない会社には定年もない。
一度雇ったからには家族だ。
出来が悪くても家族を見捨てるだろうかと創業者である国岡は言う。
国岡とは出光佐三のことである。
そこには一番大切な人としての尊厳がある。

石油は人を豊かにしたけれど、そこにさまざまな思惑がありいろんな正義が絡み合う。
石油が戦争を引き起こし憎悪を生んできた。
そして原子力の安全性もうやむやのままだ。

日本人はどうあるべきかを生き様として見せてくれた人がいた。
お互いということをわきまえるのは簡単なようで難しい。
身近なガソリンスタンドを見る目が少し変わった。