物にあふれた生活は卒業しようと捨てることを決心する。
部屋のあちこちに積まれたダンボールはここ何年も開けられた形跡はない。
開けないということは今必要としていない。
もちろんそこには思い出がたくさんつまっている。
でもそれにこだわっていたらいつまでも風通しのいい生活は送れない。

思い出はわたしの中にあればいい。
そしてわたしがいずれいなくなった時に小さなダンボールが一つ分の残れば十分。
それぐらいなら邪魔にならないだろう。
そんな生き方がしたい。

いつか使うは卒業しよう。
収まるべきところから溢れてるものは潔く捨てよう。

そして何よりも自分の部屋には自分の好きなものだけをシンプルに置きたい。
いつか欲しいものはイサムノグチの照明にボーズのCDデッキ、ネスプレッソ。
でもまずはそれが似合う部屋になってからだ。
でもこうして言葉にするといつか願いが叶うと信じているわたし。

早朝からゴミ捨て場に何度も往復した捨てる女は夢見る女。


聖なる夜は母校の天使の歌声を聞きにいった。
教会で聖歌を歌っていた日々が懐かしい。

「理解さるることよりも理解することを」
そんな聖書の一節がよみがえった。
まずは理解する努力をしてみよう。
理解できなくてもゆるしてみよう。
それからわたしの気持ちも言葉にしてみよう。
かつてわたしも光の子だったのだから。

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母校のHPより