「面白かった。」
エンドロールを観ながらつぶやく。

こんな映画も大好きだ。
ちょっとドキドキしてちょっとじんわりして爽快感がたまらない。
内田けんじ監督なかなかじゃないか。
鍵泥棒さながらわたしは心を奪われた。

編集長の香苗の結婚相手に求めるものもアルバイトで採用するものも「健康で努力家。」
鍵泥棒のメソッドは三人の物語。
それぞれに不器用でおせっかい。
ちょっとした出来心とアクシデントと目標が三人を結びつける。
 
私は三人の中でコンドウ演じる桜井だ。
すぐに飛びついてはちょっとかじったらそれで満足してしまい整理整頓が苦手。
でもやると決めたら理不尽でも淡々としつこかったりする。

映画は妻で小説は愛人って言った人がいた。
私は小説が妻で映画は恋人かな。
文庫本はいつも持ち歩き眠りに落ちるまで傍に置いておきたい。
映画は非日常のときめき。
なんて男前のおじさんおばさんだ。

楽しみにしていた達郎のCDが届いた。
音楽は友達かな。