日曜日に観に行く予定にしていたらお友達からメール。
「土曜日に監督の舞台挨拶があるよ。」
もちろん即変更。

七十代の大林監督は新しいことに意欲的だ。
フィルムにこだわる巨匠もいるけれどそれを逆手にデジタルの手軽さを屈指している作品だった。
映画は作り手がいて映画館に観客が足を運んでこそ映画が完成する。
雄弁に語る監督の情熱が伝わってきた。
ドキュメンタリーであり演劇でありミュージカルのようでもありカメラ目線で言葉を紡ぐワンダーランド。

花火は空襲を思い出して怖いと語る。
花火はきれいなだけじゃないんだとドキッとした。
母も雷が嫌いだ。

戦争にはまだ間に合う。
人は愚かだから正義の元に戦争になることを歴史として知っている。
言葉では知っていても経験として知っているのとは違う。

3・11以降日本人の価値観が変われば(立ち止まり考えること)と願ったけれど再稼動も公然と行われた。
平和利用だったはずの原発が人を苦しめている。

爆弾が花火ならいいのに。
そう山下潔はそれを千切り絵にした。
いつか長岡の花火を見に行きたい。

この空の花