お気に入りのハンモックに登りたくて足をあげて試みる。
途中で力尽き落下。
それを何度か繰り返して永眠する。

毛深き人たちは最後まで立ち上がろうとする。
生きるってそういうことかも。
死という観念を毛深き人たちはどう思っているのだろう。
じっと同じ場所で佇む姿はまるで瞑想。
水が飲みたければ自分で汲んで口に運ぶ。

生にも死にも貪欲であえて苦しんでいるつるっとした人たち。
歳をとれば衰えていく。
それは当然のこと。
お金だけが信じれるものって哀しいなあ。

小さき人は喜びをいっぱいに動き回る。
そこに生を感じる。

言葉は時として毒を吐く。
寡黙な毛深き人たちの思慮を見習いたい。
お散歩がてら会いに行ってこよう。



ほんのたまにだけど文藝春秋を買うことがある。
賞をとった作品に興味があるのとその選考が面白い。
だからその表紙の絵は無意識に見てきたのに誰が描いてるんだろうって気にもとめてなかった。
平松礼二さんだったのか。
わたしの中で繋がったことがうれしい。