車椅子姿の原田さんを見て切なくなった。
そして訃報。

最後の口上「仇も恨みも是まで是まで」を観てきた。
ずるいよ原田さん。
あまりにもリアルで泣くなという方が無理。

でも奇跡の近所の爺さんも、昨年のNHKドラマの老作家も今回のテンガロンハットの善ちゃんも原田さんならではのおかしさの中の哀しみが溢れていて好きだった。

認知症になった人の気持ちは今の私にはわからない。
混乱の中の不安だけかと思ったらもしかしたらそれだけではないのかもしれない。
都合の悪いことを忘れてただ好きだという本能で塩辛のビンを万引きして追っかけることのできるタカコが哀しみの中のおかしさを希望としてみせてくれた。

気力を絞って車椅子姿を披露してまで伝えたかった大鹿村騒動記は1000円です。