娘が三十歳になってしまったとお友達がつぶやく。
一流大学を卒業して一流企業に就職し二十六歳で結婚、三十歳までに一人目を出産。
その予定だったらしい。

朝は娘を起し、お弁当を持たせて、ブランド服のクリーニング屋さん通い、帰りは駅まで迎えに行くくのが日課。
週末は母娘で観劇に旅行。

「予定どうりにはいかないね。
だけど今は独女が流行ってるから。」

「毒なあに?」とわたし・・・。

もしかしたら愚痴ではなくいつもの自慢話だったのかと今頃気がついた。
(「娘さんが幸せならそれでいいじゃない。」そう励ましていた。)

“30代独女は社会生活が長い分、知識が豊富で辛抱強い。精神的に成熟し、とてもいい女である”


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石田純一プロポーズの番組を妄想しながら見てしまった。

「正直、プライベートな事がテレビに流れるのは結構恥ずかしいですが、自分が一緒に生きて行こうと決めた方のお仕事なので、ちょっと戸惑いながらも、楽しく収録に参加させて頂きました。」との理子さんの素敵な大人のコメントに独女の本質を見た気がした。

あの包み込むような微笑が今度こそ一生続くことを願ってしまう。