アローン・アゲインのメロディーがやさしく響く。
ギルバート・オサリバン。

十代の頃ラジオから流れてくる彼の歌声を聴いていたのにあまりにも自然すぎて意識するすることがなかった。

花嫁に結婚式をすっぽかされた男。
教会ではざわめきが聞こえる。

「気の毒に・・・すっぽかされたのね・・・」
「ここにいても仕方ないな・・・帰ろうか・・・」


その夜ひとりになった時こう思う。

「また一人ぼっちか どうせそうさ」

なんて普遍的な哀愁がある詩なんだろう。
シンガーソングライターの想像できる才能は映画にも通じると思った。