今年はなんて年なんだろう。
まだ始まったばかりなのに。

オバマさんは再生を誓った。

トウキョウソナタも再生の物語だった。
ただ大声でこぶしをあげるのではなく、じっとあきらめるのでもない。
とりあえず動いてみる。

ある日、突然日常が崩れる。
家族それぞれが秘密と孤独を抱えている。

食事を作って待っていても食べるかどうかはわからない。
手は抜かない。
(どんどん手抜きになっていくわたしとは違う。)
母親役もそろそろ終わりだと気がついている。
もちろん妻役も。
知っていても知らないふり。
元気でいてくれればそれ以上は望まないと思い込む。
「誰か私をひっぱって。」
そうわたしもつぶやいてみる。

社会の厳しさは今までの常識をはるかに超えている。
組織にどれだけ貢献し忠誠を尽くすか。
そしてなによりも誇りと威厳をなくすことにおびえる。
そのレールを外れるかどうかは紙一重。

不思議な映画だった。
爽やかでも温かくもない。
ありえない連続。
むしろうなされる。

それでも再生を信じれるような気がするのはどうしてだろう。
ざわめきの向こう側に確かな足取りを感じた。