気になっていた雑貨屋さんタンテ・ボレまでお散歩。

そのお店の前身は三十年近く前にお知り合いの仲間が立ち上げて名前(メリノ・ファクトリー)も場所も変わってしまったけれどよく遊びに行っていた。
羊の原毛を染色し紡ぎ織物を作っていた。
そこから生まれる丁寧な作品は、どれも贅沢でわくわくした。

今もその手仕事の精神は形は違うけれど受け継がれていた。
もしかしたらと声をかけてみたらその頃のお友達はお店とはかかわっていないけれどそれぞれが元気に活躍していると言う。

編み物にすごく凝っている時期があった。
問屋さんまで一緒に買いに行きとにかくボタンや小物が大事だと教えてくれた。
いつも仕上げは彼女に頼っていたけれど、褒め上手で最高の先生だった。
彼女なりの感性がありそれはわたしのあこがれであり原点になった。

彼女と一緒にフランス語を習いに行った。
わたしは新婚旅行でタヒチに行く夢を持っていたし、彼女はベビーシッターをしながらフランスに住むんだと語っていた。

残念ながらわたしの夢は夢で終わったけれど、彼女はフランスに渡り、そこからボタンを買い付けてきてそのお店に送っていたそうだ。

あえて住所は聞かなかった。
縁があればきっとまた会えると思っているから。
いつか彼女の入れてくれるロイヤルミルクティーが飲みたい。

小さな秋見つけました。

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