情熱大陸で山口絵理子さんを見る。
娘と同世代の女の子が一人バングラデシュで頑張っている。
「貧困を救う希望の光」

なんて明るく笑うんだろう。
何度も犯罪に合い仲間に裏切られてきた。
それでもそれは自分で見聞きして自分で決断したこと。

人を救うのはお金でも食べ物でもなく誇り。
日本からも多額の援助がある。
でもそのお金がどう使われているかは誰も見ようとしない。

わたしは先週観た映画の後遺症から立ち直れないでいた。
実名や学校名がテロップで出てすごくリアル。
政治を変えたいとヘルメットをかぶりデモをする。
そこまでは学生の延長だったはずだ。

そこには生活感が見えてこない。
銃砲店を襲い、仲間を殺害し、山荘に立てこもる。
大儀の為なら何をしても許される感覚。

彼女はその国の理不尽さもちゃんと見つめている。
理想論ばかりを並べたり上から人を押さえつけようとはしていない。
ゆっくりしつこく懸命に人に接している。
彼女に大切な事を教えられちょっと救われた。

マザーハウスのバッグにはメードインバングラデシュと書かれているそうだ。
バッグ好きなわたし。
いつか自分で手にとり吟味してわたしのものにしたい。
それはただもモノではなく彼女の理念そのものだから。