この三年、文庫になるたびに追いかけていたバッテリーが完結した。
中学一年生の巧と豪の一年間の物語。
あさのあつこさんはこの本をなんと10年近くかけて書いた。

ナイーブな少年をどう映画化したのか興味はあるけれど私の中のイメージがあるのでもうしばらくしてからでいいと思っている。

言葉にするとどこかウソっぽくなる事がある。
違うんだけどと思いながらも微妙なニアンスは伝えにくい。
それは心で感じるもの。

この頃の子供にはいろんな感情がある。
こうでなければと決め付けられると反発したくなる。
そして心も体も驚くほど成長する。

小さなボールを安心して投げそのボールをわくわくしながら受ける。
それぞれが悩み、傷つけ合いながらも誰にも変わることのできないバッテリー。
そんな無二の存在を見つけた二人がうらやまい。