きそはじめと読むそうだ。
そういえば子供の頃新年には真新しい下着を着けたり、歯ブラシを新しいものに替えたりしたことを思い出した。

さしずめ私の今年の着衣始めはバーゲンで。
子供達は二日から繰り出していたけど私はやっとこさ昨日一人だけの午後を堪能した。

銅版画家山本容子さんの時間旅行展。
デパートの催事場なので一抹の不安があったが的中してしまった。
福引の大当たりの太鼓の音。
人込みの雑踏の声。
いろんな音楽が入り混じっていた。

パリを題材にしているのだからシャンソンでも流れていれば最高だったのに。
山本容子さんの繊細さや色使い構図に最後まで集中できなかった。

いつか山本容子さんの版画を買える身分になりたいとすごく思った。
価格は八万前後。
不可能ではないかも・・・。
子供達が無事自立したら自分へのご褒美にしたいなんて考えていた私はほくそえんでいたに違いない。

婦人公論や新聞小説の挿絵や本の表紙にもなっているので日常的によく見る作品だけに今までにもまして親しみがもてたのがうれしかった。

お気に入りのお店は40%OFF。
カットソーとカーデガンを購入。

ちょっと遅いランチは鈴波。
粕漬けのお魚が好きな人にはオススメ。
二時過ぎなら空いてるかなと思ったら行列が。
でもこれこそ名古屋のおばさんの定番なのです。

今年も大好きなものにこだわり観たり触れたりして過ごしたい。

山本容子さんの著書グリーティングにこんな一節がある。

年の始めにあたり、
表情が伝えてくれる声や空中を漂っているかそけき音に、
耳を傾けるゆとりを持ちたい。