2020年10月

ミッドナイトスワン

草なぎ君の映画(ミッドナイトスワン)を観てきた。
身体は男性で心は女性の難しい凪沙の役。

少女だったころの夢は浜辺で海パンではなくスクール水着が着たかった。
もう一人の少女一果は理不尽が溢れると自分の腕に歯を食い込ませる。

凪沙はトレンチコートにハイヒールでふらふらになって歩く。
頭痛に吐き気に脂汗はホルモン注射の副作用だ。
戸籍上も女性になるには生殖機能があってはいけないことを知らなかった。
ショーパブでは白鳥の衣装で踊り手術をするためにガラスビンに御ひねりを貯めている。
新宿では当たり前の光景なのか誰もがほっておいてくれる。
そして姪の一果を預かることになった凪沙は女になり母親になりバレエを習わせたいと願うようになる。
ハッピーエンドもいいけれどバッドエンドのほろ苦さはそれ以上に心を揺さぶる。
役者とセリフと映像と音楽どれもいい。予告編


郊外の平日の映画館は座席が一つ置き。
飲食も可能なのでホットを買う。
電動自転車で気ままに通えそうだ。

お友達から映画(浅田家!)に付き合ってとラインがきた。
スマホに変えたのでいろいろできるようになった。
チケットを予約したり交通機関を調べて送る。
一人の気ままな映画もいいけれどお友達との映画もわくわくして楽しい。

グレートヒマラヤトレール

ヒマラヤのモルゲンロートは不可能でも涸沢にまた登ってみたい。
聞き手はイモトアヤコ。
カメラマンはイッテQの山仲間。
山に登れば大切な友達が目の前からいなくなってしまった悲しみも癒してくれるかもしれないね。

あーあと思うことがあった。
最近洗濯機が飛行機の離陸の時のように大音量で唸る。
15、6年頑張ってきたからそろそろ限界だ。
「脱水は1分にしろ。」
慌しい朝はせめて黙って気持ちよく出勤させてほしい。
あんまり小さすぎてテレビで山男たちを見てたらどうでもよくなった。


昨日無事健康診断も終わった。
おかげで腹八分にお散歩も順調だった。
ランチにグラスビールを注文。
10日ぶりのビールは最高だった。
小雨になったので大切な場所まで堀川を遡ってお散歩してきた。
ニュースで建て替えを知って外からのお別れ。
あの頃と変わらない景色を目に焼き付けて。

IMG_20201023_125615


後日談

やっと新しい洗濯機が届いた。
最後は回転盤がずれて底にたまっていたのか洗濯物が砂まみれになった。
脱水も出来ずお風呂場で砂を洗いだして手で絞って干した。
洗濯機が静かに動くってそれだけでありがたい。

健康診断は昨年と変わらず中性脂肪と悪玉コレステロールがひっかかった。
腹八分も禁酒も目標があったから出来たけれどそれなりにストレスが溜まった。
「好きなものを好きなだけ食べれるほど幸せなことはないよ。」
「しんどい時は食べる気もしないしむしろ太っている方がお腹が引っ込んで三日は大丈夫。」
老母は相変わらず娘に甘い。

店長がバカすぎて

いますぐに本屋さんに行きたくなる。
どの物語を選ぶかは本を手にとるわたしに託されている。

バカすぎる店長の元、契約社員として働く京子。
わたしも書店員さんに憧れた時もあった。
ただインクの匂いでお腹がゆるくなるし力仕事と聞いて諦めた。
街の本屋はどんどんなくなり今ではアマゾンが主流らしいけどわたしにとってなくてはならない場所。

バカすぎてだからいいのだ。
もしバカで止めてたら情が感じられない。
店長さんがミーティングで自己陶酔しても自分のミスに気がつかなくても上からの重圧を抱えている。
派遣さんや契約さんは安泰な正社員さんより優秀でジレンマを抱えている。
言葉を飲み込んでどちらも支えることができたらとパートおばちゃんは思う。

朝いちでおばちゃんは44才から60才までだと言っていた。
そうかおばちゃん超えちゃったんだ。
おばちゃんは永遠じゃなかった。
むしろ支えてもらっているバカすぎるわたし。

早見和真 著

天高く馬肥ゆる秋

お散歩してたら金木犀の香り。
いい天気だなあ。
お腹空いたなあ。
空が高い。

1602980702505
(里山はうっすら雪化粧)

来週健康診断がある。
家の人にも同僚にも禁酒を宣言した。
自分だけの決心では心もとない。

家の人は「結果は悪いほうがいい。」と言う。
今後気をつけるからだそうだ。
なるほど、そういう考えもありか。

見栄っ張りなわたしはとりあえず昨年レベルの要経過観察でいたい。
今だけ腹八分に禁酒にお散歩だ。
目標を8000歩にしていたらスマホに怒られた。
「昨日はあまり歩きませんでしたね。」
それで目標を5000歩にしたら
「頑張っていますね。その調子です。」と。
いくつになっても褒められたい。
一週間の平均で5000歩だから週末頑張ればなんとかなる。
人目がない時はスロージョギングで帰ってくる。
歩幅の半分のジョギングだから歩数が伸びハアハアしない。
ただし歩くほうが早い。

最近スカーフを物色している。
毎回洗えるやわらかいコットンかガーゼが好きだ。
リネンはちょっと硬かった。
祖母や母がいつも首にハンカチを巻いてるのが不思議だったけれど気がついたら同じようなことをしている。
(風邪は首からひくらしい。)

インフルエンザの予防接種も済ませた。
健康診断が終わったら呑むぞ。(新発売の糖質0ビールと麹レモンサワーをぐっと我慢)
炭水化物祭りするぞ。

友達やめた。

あいち女性国際映画祭のHPでこのタイトルを見つけたときはドキッとした。
「友達でいられると思ってたの。」が最後の言葉だったことがある。
その言葉に傷ついたしこれからもその痛みを心の奥底に抱えていく。
そしてそう言わせてしまうぐらい傷つけていた。
わたしの常識は友達にとっては非常識でわたしの普通に我慢の限界を感じたのだから。
そもそも違っているからその友達が頼もしく時にはらはらして大好だった。
お互いの違いを認めて支え合えるのが友達だと勘違いしていたのはわたしだ。

友達やめた。は友達になったものの自分との違いに葛藤する監督とまあちゃんのドキュメンタリーだ。
まあちゃんはすごいなあ。
撮りたいと言われていいよと承諾したのだから。
あやちゃん(今村監督)から必要とされたことがうれしいし断わるのもめんどくさいそれだけで。

今村監督は耳が聞こえない。
まあちゃんは音に過敏で手話での会話を好んでいる。
手話には「はい。」か「いいえ。」しかなくまどろっとこしくないのがいいそうだ。
まあちゃんは電話が苦手で監督が電話リレーサービスで問い合わせをしていた。
旅先で人に尋ねることが出来ないまあちゃんは下調べをプリントアウトしていた。

「耳が聞こえない人に聞こえるように努力しなさいとは言わないでしょ。
わたしに努力が足りないと非難するのはそれと一緒だよ。」
ちょっとだけわかった気がした。
映像のプロで常識人の監督よりもまあちゃんの気持ちがわかってしまう。
はたかれるのはさすがに嫌だけど人のお菓子を食べちゃうのは好きなのねと思うだけだ。
(目の前にいつまでもお菓子が残っていると誰かのものという概念がなくなり食べてしまうそうだ。)
いただきますを言わなくてもおいしく完食するほうが気持ちいい。
監督の感情の起伏が映像への情熱に繋がり、まあちゃんは淡々と撮られていてそれがとても繊細で深くてかわいくて主演女優そのものだった。

今日は舞台挨拶もあるということでどうしても行きたかった。
「友達やめた。←でも友達。」ラストシーンに胸が熱くなった。
友達とは厄介で尊い。
そして監督とまあちゃんが登場した。
耳の聞こえない監督がしゃべり耳も聞こえるししゃべることも出来るまあちゃんが手話で通訳している。
これ以上の友達がいるだろうかとうらやましくてたまらなかった。
映画は監督の目線だけどパンフレットにはまあちゃん目線の日記が載っている。
パンフレットを買ってサインをしてもらった。
「名前を書いてください。」と監督に言われて出された紙に「まーちゃん」と書いた。
「わたしもまーちゃんです。御近所さんです。」とまあちゃんに伝えるとそれを監督に手話で通訳してくれた。
きっとまあちゃんは返事に困ってしまったことだろう。
まあちゃんのサインもかわいい。
どうもありがとう。
まりりん

まーちゃん

月別アーカイブ
タグクラウド
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ