つぶやきまりりん

群れない 慣れない 頼らない (堀文子)

2012年03月

三匹のおっさん

今日はパジャマディ。
ずぼらなわたしは平日のお休みを誰にもじゃまされずにこうしてまったり過ごす。

昨夜は小説に入り込みすぎて気がついたら新聞配達のバイクの音に目覚めたのではなく寝入った。
朝起きたら次女も家人も仕事に出掛けた後でカーネーションに引き続き朝イチを見る。
最近話題の塩麹とヨーグルトを特集していた。
先日お友達からお土産でもらった塩麹を早速とり胸肉にすりこんで冷蔵庫で寝かせてある。
スーパーに買いに行こうかなと思っていたら一年前に主夫宣言した家人が買ってあった。
ぱさぱさでわたしは好きじゃないけれど家人は鮮度や品質には無頓着でただ安いことが一番と嬉々としている。
まあこうしてタイミングが合うこともあるのだから良しとしよう。


三匹のおっさんは還暦を迎えた愛すべきおっさん達の物語だ。
キヨさんの定年後の再就職先はゲームセンター。
最近はアミューズメントパークと言うらしい。
シゲさんは飲食店を息子夫婦にバトンタッチして手伝いに徹している。
脱サラで町工場を営むノリさんは忘れ形見の一人娘を溺愛している。
その三人が町の自警団として秘かに活躍するのがかっこいい。

本は面白いのが一番。
有川浩さんは旬な作家だ。
ジジイではなくおっさん。
それが三人のこだわり。
わたしだって実質はババアでもいつまでも生娘のノリで楽しまなくちゃと日々きょろきょろしているおばはんでいたい。

三匹のおっさんはおっさんでいるために孫のアドバイスを悪態をつきながらも聞こうとし、言葉は乱暴でも一歩退いた立場で君臨しない男の度量にほれぼれしてしまうのだ。

ossan_illustおっさん

永遠の僕たち

生きていくのも死んでいくのも切ない。
両親を突然の事故で亡くした少年。
自分の命が残り少ないことを知っている少女。
それを受け入れることができない二人は他人の葬儀に紛れ込む。

少女はミズドリが好きだ。
空も陸も水も自由に行き来し、朝目覚めると生きている喜びでさえずるミズドリが。
少年には幽霊が見える。
カミカゼ特攻隊のヒロシだってバンザイと言って死を受け入れたわけではない。

説教臭くない映画はすべてを語らない。
少女との思い出を静かに笑顔で思い出す。
身体を型どった白いチョーク。
それは永遠の僕たちの証。


映画は娯楽であり芸術。
CUTのシュウジは殴られながらそう叫んでいた。

半日仕事の土曜日に封切を過ぎた映画を上映している映画館に、時代遅れの映画館に足を運ぶ。
それがわたしの詩的で私的な映画愛。





幻影の星

地面もゆらゆら、人間もゆらゆら、社会もゆらゆら。
それならば時間だってゆらゆらしても不思議はないだろう。

そんな一節がコツンと響いた。

週間ブックレビューが好きだった。
書評ゲストは辛口が多いから誉めるばかりではない。
誰だって好き嫌いがあり合う合わないがある。
そんな中からわたしの一冊を選ぶその最後が幻影の星になった。

ゆらゆらした時間をわたしも過ごしてきた。
無理はしないし我慢もしないし依存もしない。

この一年何度も繰り返し見たあの光景は幻影ではない。
それでも幻影であったならと思う。

人も犬も猫も15億回心臓が打つと命が尽きるそうだ。
寿命はそのスピードで決まってくる。
時間は違ってもまっとうしたことに違いはない。
地球にもそんな鼓動があるのかもしれない。

今はいずれ過去になる。
過去からみれば今は未来だ。
どうせゆらゆらする時間ならわたしの時間で歩こう。



春分の日はお墓参り日和だった。
御嶽山がくっきり見えるこの場所が好きだ。
義父の庭には水仙の花が咲いていた。



白石 一文 著 

GO WOMEN

名古屋の春は女神達とともにやってくる。
最近さぼりがちなジムのコーチたちも完走をめざして走るそうだ。

まだ一年。
生と死は紙一重だと価値観が変わった。
本当のことを知って避けれる人災は頑固に言葉にしなくてはと思い知らされた。

ほどほどに無理できる健康さをありがたいと思う。
笑顔で地域の人たちと係わりながら働けることをありがたいと思う。
それぞれのこだわりを大切に共感できればと思う。

映画監督の新作や作家たちの新刊にはもはや3・11を切り離せなくなっている。
そう誰も、震災はまだ続いている。

うるう日は大雪

「お食事は七時半からで、生バンドを楽しんでいただけます。」

添乗員さんがそういうと一人旅の年かさの女性が声を上げた。

「お昼が早かったからお腹すいてるんですけど。」
「わたしはカラオケがしたいんです。」

一人旅はだんだんわがままになるんだろうか。
合い席になったもうお一方はお土産までだめだしされていたけれどお互いが言いたい放題ならまあいいかと最後はちょっとだけほほえましくなった。
でも将来のわたしの姿をみるようでお友達に監視してもらわないと迷惑をかけそうだと自覚した。

旅に出るといつも捜し物をしているわたし。
ツアーだから切符はないし大丈夫だと思っていたけどやっぱり探し物をしていた。
温泉であったまった足がほてってどこで靴下をぬいだんだろうとこそこそと捜していたらお布団の中に丸まっていた。
その靴下はさっきお友達からもらったばかり。
脱衣所で履いてきたスリッパがなくならないようにとお友達にもらった木の洗濯ばさみ。

新しい下着と脱いだ下着。
人前で匂いを嗅ぐのも躊躇して何色だったっけと思案にふける。
いつもそんなことをしているのでお友達はわたしの分のビニール袋も持参してくれている。

当日の朝に荷物を用意するわたし。
その日の気分で洋服を決めたいし、といってもそのシーズンのお気に入りを着まわしているのだからそう悩む必要もないのだけれど玄関の鏡の前でブーツまではいてどうも違うと却下した方を旅行カバンに詰め込んだ。
年末に買ったダウンを一日も欠かさず着続けているのでコートだけは悩まずにすんだけれどいつもだったらコートとの相性でもじたばたと着替える羽目になる。
だからわたしが飛び出した後のベッドの上はすごいことになっていてなんとしても帰らなくちゃと心の隅で思うからいいのかもしれない。

そして最近の悩みはお通じだ。
旅先では必ずといっていいほど出ない。
前日にあればいいのだけれど身体が旅モードになっていて緊張しているのだろうか。
お友達にセンナ茶をおしえてもらってからは悩みも解消されたけれどこれもタイミングがある。

そんなわたしを旅に誘ってくれる二人のお友達。
興味が似ているのでどうせならとわたし以外は初対面での三人旅になった。
いつのまにか睦みあっている二人はやっぱり波長が似ていた。

帰ってから送られてくる写メール。
旅の余韻に浸りながらわたしはアップしている。

うるう日は大雪なり。
天国のようなエスカレーター七本を乗り継いだ美術館
五億円を寄進して建てられたお寺と襖絵。
ピアノ線で耐震補強をされた岩盤の絶壁に建つホテルはロビーが17階だった。
行きも帰りもお天気で出迎えてくれた富士山。

思い出がまた一つ増えた。

まりりん
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