2012年01月

ヒミズ

ヒミズは日不見と書くらしい。
太陽を見ることのないモグラ。

頑張っている人に頑張れと言うのは躊躇する。
でもあえて園監督は頑張れと言う。

津波で瓦礫の山となった海沿いの町。
電柱と車と家財道具が折り重なる。
その瞬間に日常のすべてを奪われた人たち。

酒乱の父と出奔した母。
住田少年の夢は普通の家庭。

パンドラの箱が開いてしまった昨年。
変わらなくてはいけないのはわかっている。
だからこそ本当に大切なもの大事なものを見極めることが求められる。
目先だけではなくこの先の子供たちの未来も。

二層式の洗濯機がぽつんとある。
ヴィヨンの詩が繰り返される。
池の中の傾いた小屋。

園監督の暴力性にはいつもひりひりする痛みがある。
肉体的だけでなく精神的な部分にブローするような。

わたしはずっと割り切れる生活をのぞんできた。
そうじゃないとどうどう巡りをしてしまうから。
ゆるく前に進みたいと思うから今はポーカーフェイスで過ごしている。
言葉を吐かないこともちょっと身についてきた。

ミルクの中のハエ。
それは白と黒。
でもそれを言い切ることはできない。
そっとハエを取り出したところでその前のミルクとは違うのだから。

人はそれぞれでそれなりに生きていかなくてはいけない。
だからわたしも言おう。
住田頑張れ~。

SONG BOOK

先週から始まったアンジー先生のSONGBOOK
洋楽の名曲を読み解きカバーする。

直訳はどこか説明くさくて面白くない。
英語と日本語の言葉数の違いがどんどん厳選された歌詞になっていく。
そして時々の言葉遊び。

Honesuty

正直さと誠実さ。
ビリーの歌詞の意味を知ると名曲は永遠だなあと納得する。

ふっくらしてきたお腹に目がいく。
アンジェラママの歌声を聞きながら生まれる日を指折り楽しみにしている。


アミダサマ

休日はまほかるワールドに浸っていた。
不機嫌で暗くて重いのになぜか惹かれてしまう。
立て続けに四冊読破。
五十代半ばでデビューし元僧侶という彼女の本が平積みになっていることが気になっていたらお友達が貸してくれた。

生と死。
その狭間。
みっともないほどのまっすぐな愛情。

戌年のわたしの守り本尊は阿弥陀如来だそうだ。
そのカタチに手を合わせる。
そしてそこにコエがありミミがある。
そのコエは言葉ではなく感じるものらしいけれどまだわたしにはまだわからない。
そのトキがきたらわかるのだろうか。


沼田まほかる著

「九月が永遠に続けば」
「彼女がその名を知らない鳥たち」
「猫鳴り」
「アミダサマ」

まりりん

まーちゃん

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