つぶやきまりりん

群れない 慣れない 頼らない (堀文子)

2011年10月

萩大名と脛冠者

お友達が並んで買ってくれたチケットをもって豊橋へ。
解説付きの野村万作VS萬斎のファンならため息ものの狂言鑑賞会

三年前に名古屋の能楽堂に行ったことがある。
その時はその建物のすばらしさに浸るだけで周りの笑い声に同調することも出来ずにまったくわからないうちに終わっていた。
だからその時見たのが今回と同じ狂言だとはどうしても思えずに三年前に連れて行ってくれたお友達にメールした。
そうしたらすぐに返事。
「棒縛りという狂言だよ。」
その時のわたしの服装まで覚えていてくれていてわたしなりにすごく力はいってたんだなあと思った。

わたしは狂言初心者じゃなかったのに初めての人と言われて力強く手をあげていた。

「萩大名」は忘れっぽい大名が庭園に呼ばれて歌を詠むというもの。
そんな教養がないからお付の者がブロックサインで教えてくれる。
簡単に言えば七重八重九重十重咲くのは萩の花と詠むのだけどどうしても萩が出てこない。
脛を出されたら脛(すねもはぎも変換したら同じ漢字だ)。
すねとはぎが結びつかないわたしにお友達がそっと耳打ち。
「ふくろはぎのはぎ。」

現代版狂言はわたしだなあと思った秋の一日。


追記

狂言には太郎冠者といってお付の者が出てくる。
普段は従っているけれどただ主人に仕えてるのではない。
知恵があって時々出し抜く。
大名に呆れ返ったら知らん振りをして立ち去ることが一番。
そこが面白い。
日々まりりん冠者になるべく奮闘中。

朱花の月

はねづとは読めない。
でもそれをはねづと読ませるのが河瀬監督。

一人の女を二人の男が愛する。
女も二人の男を愛する。

同棲相手の男はその事実に耐えられないけれど責めもしない。
それが男のプライドだろうか。
買い物に引き連れ食事をつくり美味しいと言わせる男。

女は母になったとたん覚悟する。
二人の間を揺れ動く愛が変わる瞬間。
男の庇護を待ってはいられない。

花の朱、血の朱。
スカーフが風に揺れる。
かごの鳥と巣作りのつばめ。
愛おしさは過去も現在も普遍なのだろう。



河瀬監督の秘蔵っ子が朝の連ドラで頑張っている。
父親が絶対だった時代にやりたい欲望に素直にぶつかっていく娘。
飄々とした母の目線でわたしも見守っていきたいな。


河瀬監督作品 朱花(はねづ)の月


追記
雨の日曜日。
河瀬監督が呼びかけた3分11秒の映画の録画をみる。
パンと水と映画が祈りになる。
そして大人になったアナのまっすぐなまなざしに引き込まれた。

錦秋の三日間

見ざる、言わざる、聞かざる。

価値観が違うということは相手もそう。
日光東照宮の三猿は子供の頃の悪事は見ざる言わざる聞かざるだけど今の私の心境に似ている。
悪事というよりもむしろ正しすぎることに対してだけど。

三猿の彫刻は物語の二枚目。
専門ガイドさんの案内を聞きながら人の人生は結婚や出産がむしろスタートなんだけどなあと見上げていた。

九十九折の紅葉の山間をバスが駆け抜ける。
白樺の木だろうか所々に白い枝が見える。
絵心のある人ならもっと上手に表現できるんだろうけれどわたしは「きれ~。」を連発していた。

鬼怒川温泉と草津温泉。
華厳の滝に吹割りの滝。
湯煙と水しぶき。
水をたくさん浴びてうんと浄化できてたらいいなあ。



歴史秘話ヒストリアは日光東照宮
さあこの秋、日光に行って結構と言おう。

かたりべ

いつも傍観者として安全な場所にいた。
被害者でも加害者でも関係者でもなく。

でも象山地下壕での話はそのどれとも違っていた。
強制連行によって掘られた碁盤目の壕には戦争の遺跡として心に重くのしかかる。

かたりべによって受け止め方が違ってくる。
体験者のかたりべはそこに辿り着くまでの長い時間と鎮魂の祈りがある。
戦後昭和天皇は無駄な壕はどこだと聞いたらしい。
その無駄という言葉に戦後六十年経った現在もそれは過去ではないのだと感じずにはいられなかった。
同世代のかたりべは親世代から語り継がれてきた強い思いが信念のように増幅していた。

忘れてはいけないんだなあ。
知ってなくてはいけないんだなあ。
その場所でしか感じることができないことがあるんだなあ。

松代のお湯は黄土色に濁り心にも身体にもとげとげと沁みた。


秋の夜長

「あと百日切っちゃったね。」
誰かのつぶやき。
「しっかり秋だもんね。」
「空気がしみるよね。」

お気に入りの洋服にバックをぶら下げてぺったんこの靴をはいて旅にでるんだ。
日々折り合いをつけながら過ごしているご褒美。
さっと生き方を変えれる人もいるけれど、こだわりやわくわくする気持ちを大事にしたい。

押し付けがましくない詩のような言葉がしっくりくるように、
気持ちが行ったり来たりしながらも感情をそぎ落として微笑んでいられたらいいなあ。

真夜中過ぎに綴る言葉。
もう一眠りして今日も頑張ろう。

まりりん
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