職場のカウンターに短冊がおかれている。
願いを書いてもらって待合にある大きな笹につけてもらう。
人様にはよろしかったらお書きくださいとすすめているのにわたし自身まだ願いがきめられないでいる。
映画奇跡のこどもたちの願いがかわいくて素敵だった。
絵が上手になりたい女の子は同時にお世話になった老夫婦の願いも叶えたいと思うし、
女優になりたい女の子も母親の老後を想像し時々帰ってくることを誓う。
足の遅い男の子はこうしてみんなと一緒にいたいから早くなりたいと願い、
女の先生と結婚したいおませな男の子は幼い妹の淋しさを一番に思っている。
老犬が生き返ることを願う男の子は一昼夜抱きしめ弔う気持ちになり、
離れ離れの兄弟は家族で元のように暮らすことより父の夢や世界の幸せを願う。
コスモスの種は来年きっといろんな場所に花を咲かせるだろう。
「ただいま」って言える場所があって「おかえり」って言える存在でいたい。
それにはわたしが「ほんのり」過ごさなくては・・・。
「意味わからん」とぼやきながら時々発散するのだ。
きっとそれが受け継がれる。
追記
「早く起きた朝は」で直美ちゃんがすてきな願いを書いていたのでわたしも。
早寝早起きしてお仕事して汗かいて頑張ったご褒美にちゃちゃっと作ったつまみにきゅっと飲むビールがたまんない。
「今日もおいしいビールが飲めますように」
先日職場のテレビで韓流のグンちゃんのおっかけ老若の女性たちが映っていた。
夢中になれるエネルギーがまぶしい。
「誰に会って見たい?」って聞かれたので
「ピースの又吉くんかな。」とわたし。
短冊にそれも書いておこう。
2011年06月
雑誌記者の妻夫木くんは納得できないものを感じながらも左翼思想の松けんくんにはまっていく。
カリスマ性ってなんだろう。
映画を見ながらずっと思っていた。
惹かれるものはそのゆるぎなさ。
いつのまにかお金を渡している。
自分にないその強さに憧れるのか。
もちろんスクープ欲しさの職業病でもあるのだろう。
ラストシーンで男泣きの妻夫木くんにぐっときた。
傷ついた心に優しさが沁みたのか。
映画での男の涙が好きだといった女子高生はもういない。
僕らの時代で楽しそうに語っていた山下監督と二人の演技は期待どうりだった。
マイバックページの原作者はキネマ旬報の映画評論を書いていたそうだ。
ということはどこかでその記事を読んでいたはず。
その時代わたしはこどもだった。
ベトナム戦争に反対する学生の情熱は理解できたけれどただそれが暴走するさまも冷静に見ていた。
今も・・・。
エンディングがいい。
追記
革命家になりそこねた男とジャーナリストになりそこねた男。
自分の想いをとげるために人のよさにつけいる。
観終わって何日かしてどちらも一緒だと気がついた。
妻夫木くんの涙も何年かして気がついたそれだったのか。
男の涙は後悔の涙だから美しい・・・。
演技の上手い子役はね~なんて思っていました。
でもそれぞれが自然体でいい感じ。
それもそのはず。
結構アドリブ満載だったようです。
新幹線がすれ違う時奇跡が起きる。
そんな七人の子供たちの物語。
八番目の女の子(?)はわたし。
そしてわたしの奇跡は是枝監督に会えたこと。
まえだまえだすごいです。
お兄ちゃんは生真面目で必死さがよかったし天真爛漫な弟くんは以外にもクールに家族を見ている。
その二人の絶妙なバランスに脱帽。
お母さんは無人島でも前向きに生きていける人間になれと育てているそうです。
ネタバレや裏話にうずうずしているけれど是枝監督との約束だからお口はチャック!
阪急電車は電車が主役だったけど奇跡の新幹線はちょい役。
もちろん歌えますとも。
♪びゅわーんびゅわーん走る
♪青いひかりの超特急
今日はおとなしくしていよう。
白いスーツにハットの中年のおっさんは仲良しを連呼していた。
あほなことを真剣にやるってすごい。
だからわたしもなりきる。
クレイジーケンバンドのライブに行ってきた。
オールスタンディングって初めて。
もちろん初クラブ。
でもこの会場をたしかに知っている。
ダイヤモンドホールなんて名前でなかった頃の。
観客のマナーがいいことに驚く。
前の人で見えないことよりその空間を楽しんでいる。
ばらばらの客層は剣さんだからか。
でもやっぱり人ごみは苦手。
ロックというよりソウルというより昭和歌謡。
耳になじむ感覚は同世代だから。
MCのセリカGTに白木みのるにスタイリーで笑っていたわたし・・・。
ひょんなことから行けなくなったお友達に代わって楽しんできた。
チケット代はそのうち安い居酒屋でゴチすることに。
美容院がお休みではなく土曜出勤の変わりに平日美容院に行く為にもらったお休み。
わさわさしている週末の美容院よりもお客さんもまばらでサービスのマッサージもしっかりとやってくれる穏やかな平日はやっぱりいい。
夏向きにうんとすいてもらったのでちょっと軽くなったかな。
大好きなパン屋さんでおすすめのきのこのフォカッチャにいちじくのスコーンを買って帰宅。
お友達にもらったハーブティーをいれて、テレビをつけるといいともは瑛太くんから大好きなひかりちゃんが紹介。
録画じゃないおひさまもじっくり見れるぞ。
午後からはメールで申し込んだ近くの大学の無料公開講座に行って、その足で筋トレにも行ってこようかな。
本屋さんもふらっとのぞいてお昼寝もしよう。
梅雨の合間、朝から洗濯機も二回回せた。
あ~、お家も時間も使いたい放題ってなんて贅沢なんだろう。
追記
公開講座は元耳鼻科のお医者さんで現在は美術館の館長さんのお話。
芸術としての耳のオブジェに感化され耳の無い人のための耳を作ってきたそうだ。
肋骨の一部が耳に似ているのでそれを切り取り皮膚を移植しながら作っていく。
美術作品はいかに主張するか。
身体としての耳はいかに大衆に溶け込むか。
患者さんの願いは聴くことではなくマスクや眼鏡がかけれること。
個々に違う存在そのものが美しく喜びに満ちているって考えたことも無かった。
こんな時代だからこそ芸術との向き合い方が一層大切に思える。
まーちゃん