つぶやきまりりん

「何とかなる。それはやることをちゃんとやってる人のセリフ。」ミイ

2011年05月

空也上人がいた

週間ブックレビューで紹介していたのは先月のこと。
読書家の児玉清さんはそのころ病床に伏していたけれど本を読まない日はないと話していたからきっと楽しんでいたはずだ。
好きだったなあ。
何しろかっこよかった。

山田太一はやっぱり上手い。
19年ぶりの書き下ろしは情景がそのままドラマなのだ。

ケアマネと介護人と老人の三角関係。
それぞれに言えないことを秘めている。
罪悪感だったり恋心に戸惑っていたり。
そして老人の生き様死に様に振り回されながらもまんまとはまっていく。

また京都に行きたくなった。
六波羅密寺、六道之辻。
そこに木彫りの空也上人がいるらしい。

ミスター・ノーバディ

フラッショバックのシーンで映画酔い。
面白かっただけにわたしのこの体質がつくづく残念。

118歳のニモ。
ベットの中で人生の選択の分岐点に戻る。
そしてそれぞれの選択でまた分岐点が待ち受ける。
いったいいくつの彼を生きたのだろう。
どのニモが本当の人生だったかなんてどうでもよくなる。
彼にとってどれも本当のことだから。

本当のことは嘘だけど、本当の本当のことだけは本当だ。
なんて理屈をわたしは捏ね回し戸惑う。

戦争という国策も原発という国策も過去になればわかるものだ。
そこには戸惑う人と流される人がいる。
戸惑う人だけに人生の選択があるのかもしれない。
もちろんそれがいいのか悪いのかなんてわからない。
でも自分で選択したことは結果的にいいのではないか。
そこには相手や会社や国を責める人はいない。

両親が9歳で離婚。
父親につくか母親につくか。
その当時三人の女の子に声をかけられる。
15歳で恋をする。
恋もまた選択だ。
34歳のニモは父親になっている。
どの家族を生きたかったのだろう。
そして妄想という修復もいいものだ。
火星にまで行けちゃうんだから。

ミスター・ノーバディは最後まで泳げない。
溺れるニモに手を差し伸べたのは誰だったんだろう。
センスのいい不思議な映画だった。

二一天作の五

わたしはなんでだかお年寄りによく声をかけられる。
旅先でも必ず写真とってもらっていいですかと声をかけられる。
お友達に言わせるとしゃべりやすいオーラが出ているそうだ。

もちろん仕事では笑顔で相槌を打っているだけのこともあるし、これは大切だと思えばメモをとり情報を生かすことも考える。
写真はわたしなりに構図を考えしゃがんで一枚撮り、違うバージョンもいいかもとおせっかいに撮らせてもらう。
そんなやりとりも楽しい。

そんなわたしが伺った話。
戦前は割り算の九九があったそうだ。
検索してみたけどちょっとややこしくて断念してしまった。

小学生の頃そろばん教室でとりあえず三級まで取ったけれどすっかり忘れてしまった。
電卓に頼りだしてからは暗算すらできなくなってしまった。
呆け防止に手先とイメージは大切かもしれないと最近思う。

その大正生まれのおじいさんも割り算の九九は忘れてしまったけれど「二一天作の五」という言葉だけが最近気になってしょうがないと言う。

ちょっと面白い。

石神さん

石神さんは女性の願いを一つだけ叶えてくれるそうだ。
「ととう(夫)ひとり養えんで一人前の海女とはいえん。」
そんな彼女たちが信仰する石神さん。

一家を支える男前の彼女達の願いが気にかかる。
きっと甘えたい時だってあるはずだ。

わたしはわたしのために働く。
自立した子供たちはいつまでも気にかかるけれど誰かを養うなんて考えたこともない。
そのくせ一つの願い事を書くのにあれこれ欲が出る。

お友達からの旅先から届いたお守り。
その気持ちがうれしい。

だから・・・
「また一緒にお気楽な旅が出来ますように。」

蚕起食桑

先週は暑さにまだ身体がついていけなくてきつかった。
職場では汗だくで頭痛で息切れがして気力で乗り切った。
もしかしたら熱中症になりかけていたのかも・・・。

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昨夜は犬塚康博さんのライブに行ってきた。
名古屋の風景を言葉にして歌ってきた人。
すっとぴたっとやわらかく響いた。

名古屋の中途半端な都会さが好き。
主張しすぎることもなくまあいいかと飄々としていそうでこの土地には小さなこだわりが垣間見える。

犬塚さんがネットで検索した不思議な体験をMCで話していたけれどわたしにも三年越しの出会いがあった。
その人のブログに辿り着いたキーワードは忘れてしまったけれどそこから細々と繋がった関係。
言葉が面白くリズムがあってきれいで好きだなあと思った感じはずっと変わっていない。

五十代っていいなあと最近思う。
仕事を肩書きにしてきた男の人も、母だ嫁だバツ一だとそれぞれの体験があった女の人もみんなリセットされてただの人として好きを楽しめることが出来そうな予感する。
それまでの経験でがむしゃらではなくほどほどだから心地いい。

蚕は桑を食べて繭を作り絹を生み出す。
昨日は一週間分のお昼寝をしてシルクの肌触りを思い出せたようでうれしかった。

まりりん
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