2007年07月

時をかける少女

思いっきり走ったのはいつのことだっただろう。
思いっきり泣いたのはいつのことだっただろう。
そんな切ない記憶を呼び起こしてくれる。

原田知世のデビュー作を見たくなりました。
このアニメ映画はその続きです。
博物館に勤めるまことの叔母はいまだに時をこえて大切な人を待っているのですから。

「待ち合わせをして遅れてくる人を走って迎えに行くのがあなたでしょ。」
ただじっと待っているのではなく、それは叔母さんの後悔の叫びに聞こえました。

「未来でまってる。」
もうすぐ半世紀を迎えようとしてもまだそんな言葉にきゅんとなるまりりんなのでした。

さてと、HDDにはタッチ三部作も録画済。
南ちゃんにでもなりきりましょうか。

かっぱのかーくん

先週末から短期集中でプールに通い出したかーくん。
最初は離れるだけで不安な顔をしていました。
遠慮がちに最後尾をキープ。
それが日を追うごとにだんだん前に出てきて最終日の今日はにこにこ顔で先頭で頑張っていました。
順番待ちですら水を掛け合ったりもぐったり。
やっぱりお調子者の血をしっかりひいています。

コーチがものすごく褒め上手なのに感心しています。
挨拶もしっかり教えていただいてスポーツってやっぱりいいなあ。

残念ながらガラス越しの撮影は禁止になっていたのですが、その笑顔をしっかり脳裏に焼き付けました。

波山展

BSで映画「HAZAN」を見た事を書き込んだらお友達がこの波山展の事を教えてくれました。
映画で映し出された陶芸は本物も使われたようで興味を持って食い入るように見つめました。
もしこの映画に出会わなければわたしは波山の事をずっと知らなかったでしょうしこうして本物にご対面することもなかったでしょう。

映画は明治時代の三十代に葆光彩磁(ほこうさいじ)を完成させるまでの物語です。
半透明のつや消しの淡い色合いはメルヘンです。
畑に植えられた野菜や木や花や昆虫までもが繊細に下絵に描かれ、それをデザインして彫刻する。
そして釉薬の調合を研究。
陶芸家というより彫刻家であり化学者です。
そのデザインを忠実にろくろで表現してくれる二人の助手との出会いがなければ波山の作品は生まれなかったのです。

年譜で助手の市松が亡くなったその同じ年に波山も91歳で永眠したことを知りその絆の深さに縁を感じました。

芸術で成功することはまれです。
波山を支え続けたのは妻まる。
子沢山の生活は作品が世に認められるようになるまで悲惨なものでした。
子供に食べさせるわずかなお金さえ窯にくべる薪を買い、その薪を使い果たした時は家の雨戸や家財さえも燃やしたのです。

それはまるの夢も波山と同じだったから。
同じ夢を見続け才能を信じたまるの執念の作品でもあるのです。

映画の中で気に入らない作品を波山が粉々に壊すシーンがあります。
その作品の素晴らしさにそのかけらをそっとポケットに忍ばす出入りしていた人。
妻まるも壊される前に持ち出し家計の足しにしたのです。
後日それを波山が知った時その作品を壊すのではなく自分を支えてくれた人たちの深い愛情にまた感動するのです。
そんな命乞いした作品も同時に展示されていました。

作品はもちろんですがその芸術家や作家や映画監督の生き様にわたしはいつも感動します。
そしてわたしを誘ってくれたお友達に感謝をこめて、ありがとう。


板谷波山展(出光美術館コレクション)
知多市歴史民族博物館

アイーダ

博物館のピラミッド展。
女は石を積んだ祠の前で立ち止まる。
男もまたそれが気なり立ち去ることが出来ない。

もし前世というものがあるのなら、その時叶わなかった愛が時を経て結ばれる・・・。

アイーダ、アイーダ

慕い続けたいいなずけを侍女(敵国の王女さま)にとられた王女さま。
結ばれなかった二人より信じていた二人に裏切られた王女さまが一番辛いんじゃないのかな。

そして物語よりもわたしの目線は劇団員の細い腰と割れた腹筋に釘付け。
あれこそモナカアイスでした。

思いもかけず譲っていただいたチケット。
長女に粋なお誕生日プレゼントができました。
楽しかったよ?ありがとう。

明日に架ける橋

「泣いた事のない人間はいやらしく怖く醜い。」
作家、林芙美子の言葉です。
それを乗り越えて人はやさしく強くなるのでしょう。

四月に年金の制度が改正されて熟年離婚の話をあちこちで聞くようになりました。
原因は女性問題がからんでいます。

子供達だけは路頭に迷わせたくないとそれだけを支えに長年頑張ってきたのを知っています。
義父母にも嫁として尽くしてきました。
ただ耐えるだけでなく老後子供達に迷惑をかけないように働いて準備もしてきました。
自立した子供達はその母親の生き様を見てきています。
「お母さん、もう我慢しなくていいから。」
そう言ってくれたそうです。

「これからはいつでも好きな時に泣ける。」
そう彼女は寂しそうにつぶやきました。

*****

今テレビで「明日に架ける橋」が流れている。
アレサ・フランクリンの歌うこの曲を聴いたとき彼女を想った。
彼女は家族の架け橋になりたかっただけ。
まりりん

まーちゃん

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