2007年01月

初めてのぼやき

結婚して25年。
付き合ってから30年。

初めてツレアイがぼやいた。
たった一言。

私はといえばずっと言いたいことを言い続け、やりたいことをやってきた。
そのことに初めて気づいた。

結婚するまではツレアイの夢をいつも聞いていた。
それが結婚し三人の子供が出来て毎日の生活に追われた。
ツレアイは仕事の忙しさにいつのまにか夢を見ていたことにさえ蓋をしてきたのだろう。

あと三年で息子も大学を卒業する。
マンションのローンはまだまだ残っているけれどそれは売れば何とかなる。

子ども達が無事自立したらもう解放してあげてもいいかなとふと思った。

そのたった一言をわたしは聞いていないふりをした。
「ん?」
それ以上ツレアイは言わなかったしもしかしたら無意識でぼやいたのかもしれない。

男の人って偉いなあ。
初めてツレアイを尊敬した。

そのまんま東が宮崎県の知事になった。
その夢についていけなくてかとうかずこは離婚を決意した。
傷害事件も風俗で未成年との事件を起こしても離婚をしなかったのに。
ものすごくわかる。
そう・・・解放してあげたのだ。
それが感謝の気持ちだから。

ジェイムス・モリソン

渋い声がカーラジオから流れてきた。
いいじゃん。

さっそく家に帰って検索。
若干21歳の若者。
声がいいだけではない。
まりりんの心をぎゅっとつかんで離さないのだ。

♪君に逢えてよかった(you give me something)

ジェイムス君は私にそういっているわけではないけれどそう勘違いしてしまったからといって誰にも迷惑かけないよね。

このCD
全体を通して聴けば荒削りなのもあるけれどそれぞれに伝えたい気持ちがあふれている。

子供の頃はスティービー・ワンダーを聴いて育ったそうだ。
そして13歳の時におじさんからアコースティク・ギターでブルースのリフの弾き方を習ったらしい。

かーくんに渋い音楽を聴かせてステージまーちゃんとしてデビューするか・・・。

枯葉もいいじゃん

会うたびにダンナさんの三十年来続く女癖の話をする友人がいる。
彼女の苦悩はその不安から一時も逃れる事が出来ない事。
時々閉口するけれどそれが彼女の愛情なのだろう。

テレビで「赤い月」を観た。
愛に自由奔放に生きる女性。
子どもは命だけど生きていくためには愛が必要だという。

どっちの愛情も凄すぎるけれどそれこそが女。
真っ赤な薔薇は美しいけれどわたしは冬景色の枯葉も嫌いじゃない。
そんなに悟っちゃもったいないと友達は言うけれど。

きっと自分の気持ちが一番の人と、気持ちはあってもそこで大切な人を傷つけないために寸止めできる人とがいるんだろう。
自分自身の幸せはそれぞれが求めるもの。
いくつになっても今の自分が一番好きでいたい。

HDDで録り溜めていた小曽根真と塩谷悟のピアノセッションを見る。
お互いの顔を見ながら尊敬しあいながら感じながらの演奏は気持ちいい。
1+1=1だそうだ。
オスカー・ピーターソンの枯葉が無性に聴きたくなった。

今日のBSは矢野顕子三十周年に秋吉敏子六十周年だ。

身も心も

年明け早々ばらばら事件が発覚した。

夫を妹を。
かっとなって衝動的にならわかる。
でもその後の冷静な行動が解せない。

共通点に気がついた。
被害者と加害者ではあるけれどちらも同じお嬢様学校に通っていた。

ブランド好きで勝気な片鱗が浮かび上がってくる。
セレブな生活は自分の力で勝ち取ったものではない。
夫や親に依存して得たもの。

その生活が不服ならばそこから離れればよかったのにと私は思ってしまう。
やり直しはきく。

「夢がない。」と言ったことで被害者になってしまった女優を夢見た妹。
もしかしたら彼女もその世界での理想と現実の中で苦しんでいたのではないか。
そうではなければ切羽詰っている三浪の兄にそんな言葉は投げかけない。

どちらの加害者も自分の言い訳を主張する。

テレビでは同世代の女性にアンケートをしていた。
彼女の行動が理解できるし自分もそうするかもしれないと答えた三十代の専業主婦の多さに驚いた。
夫が浮気をすればやり返す。
昔のように能力がないからと耐える事はしない。
そこにDVがあれば・・・。

この世代の人たちをロストゼネレーションというらしい。

事件を解明することは自分とは違うと安心するためではない。
その状況下ならもしかしたら自分もと想像し人の弱さを認識し再発を防ぐためだとどこかの知識人が言っていた。

ふっと鳥肌がたった。
OUTという小説を思い出してしまった。
身も心もばらばら・・・。

それでもボクはやってない

上映中ずっと胸がざわざわして苦しかった。
そして今も。
人が人を裁く怖さ。

十人の真犯人を逃すとも、
一人の無辜(むこ)を罰するなかれ


痴漢の冤罪。
神のみぞ知るのではなく容疑者のみが知るのです。
それでもボクはやってない。」
真実を語れば裁判官はわかってくれるわけではない。
裁判官を裁くのはボクだけ。

この映画を観たらもう満員電車には乗れないでしょう。
「やめてください。」そう叫ばれたらやっていなくても痴漢として拘束されてしまうのです。
その片や常連の痴漢がやりましたと認め示談が成立すれば簡単に釈放されてしまう。

これが日本の司法の現実。

痴漢にあったことがあります。
その時の怖さ、ざらっとしたあの気持ち悪さ。
声は出ませんでした。

勇気を持って声を上げた女子中学生。
彼女もまた被害者です。

息子には満員電車には乗るなとしか言えません。
もし乗ってしまったら手を頭の上にのせてと。

機会があったら観て下さい。
周防監督の新作はお坊さんでもお相撲さんでもダンサーでもない普通の人なのです。
ある日突然犯人にされてしまう・・・。
まりりん

まーちゃん

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