つぶやきまりりん

「何とかなる。それはやることをちゃんとやってる人のセリフ。」ミイ

2006年11月

トリアングル

俵万智さんの短歌が好き。
その俵さんが小説を書いていた。
映画化や文庫化ではじめて知ったのだけど随所に織り込んだ短歌がいい。

二人の男性の間を自然体で行き来する主人公。
妻の立場で言えばいいとこどりじゃんと憤慨するべきところなのになぜだか憎めない。

久しぶりの恋愛小説にはまってしまった。
わたしは学生の頃からの付き合いで結婚してしまったから他の恋愛を知らない。
それがいいことだったかどうか。
でも子供達に出会えたことはわたしの快挙だと思っている。

俵さんがシングルマザーになっていたことをあとがきで知った。
詳細はわからないけれどタイムリミットを前にものすごく悩んだはずだ。
たった一人で困難を引き受けて命を継いだことで彼女の短歌はもっと深くなるだろう。
そう思ってこの小説を読むと女の生き方はいろいろあるんだと思える。
計算ずくめの生き方は好きじゃないけれど自分に正直なかたくなな生き方は好きだ。

恋愛にはルールがある。
知らなければないのと同じ。
でも妻は気づかないふりをしているだけ・・・。

文庫本を開いて缶のまま飲むビール一人暮らしは旅に似るかも

家でビールを飲むときわたしは缶のまま飲む。
でもダンナにはグラスを冷やして缶といっしょにテーブルに置く。
「注がれるの好きじゃないんだ。」
なぜかその言葉にぎくりとした。
それが恋人から家族になった瞬間だったかもしれない。
ビンビールから缶ビールにいつのまにか変わっていた。
気遣われたり気遣ったりするよりも自分の飲みたいように飲む。
家族だから無理しない。
黙々と食べて目線はテレビ。
ダンナはテレビの前でうたた寝をしてわたしは文庫本を持ってベットに転がる。
今はどちらかというとそれが心地よかったりもする。

三回食事をするより、一回お酒を飲むほうが、その人のことがよくわかる。
そして三回お酒を飲むより、一回旅をするほうがさらにその人となりが見えてくる・・・。


最近飲み友達と旅をした。
二度目の旅も目前だ。
恋人ならその続きがあるのだろう。
三回旅をするよりと・・・。

恋愛には縁はないけれど価値観や距離感が似ている女友達っていいもんだ。
無理に言葉を捜す事もない。
そこには風景と美味しい料理とお酒がある。

『トリアングル』

俵 万智 著

樽見鉄道

自慢げなかー君です。

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赴任先から帰省するダンナの楽しみは電車男のかー君との列車の旅。
JR東海で金山から大垣、そして樽見鉄道で終点まで。
トンネルに鉄橋に渓谷。
興奮気味で落ち着きのないじいじとかー君でした。
あ?あ。

父と暮らせば

ずっと見たかった映画「父と暮らせば」をBSでみることができた。

二人芝居のような映画。
原爆で亡くなった父は娘が心配でちょくちょく現れる。
好きな人ができても自分が幸せになってはいけないとかたくなに思っている娘。
生き残ってしまったものの素直な感情だろう。
どうしようもないことだけど見捨ててしまった罪悪感。

黒木監督の実体験でもある。
昭和五年生まれの監督は宮崎県の旧制中学の時に学徒動員された工場で友達を空襲で失う。
幼少の頃を満州で過ごす。
生まれた時から軍国主義、大切な人が戦地に行き、防空壕で息をひそめる。
そして終戦。
すべての価値観がひっくり返る。
その当時の人は戦争がいけないとは誰も思っていない。
心の奥底では違和感を感じながらもそれを口にすることはなくお国の為に命を捧げるのが当たり前のことだったのだから。

黒木監督は戦場や戦闘シーンのない映画を撮り続けてきた。
普通の人にスポットをあてている。
戦争は死んだ人も生き残った人も辛いという感情は万国共通だろう。
静かな反戦映画がすごく誇らしい。

ちょっと前に遺作が公開されていた。
ドキュメンタリーでは映画監督ではなく映画作家として紹介されていた黒木さん。
遅まきながらあなたの映画をおっかけたいと思っています。

またいつか

ずっとお邪魔していたHPが五年目の昨日閉じられた。
その日は彼女のお誕生日だったようだ。
ネットでとられる時間を自分のやりたい事に全力投球したいと・・・。

ちょっと年上の彼女を勝手にお姉さんのように慕っていた。
優しくて凛としていてすごく好きだった。

彼女の最後の発言。
『ありがとう。
 ごめんなさい。
 お願いします。』
基本的な言葉の大切さ。

彼女がわたしに教えてくれたこと。
「願い続ければ叶うんだよ。」

だからわたしも・・・。

彼女の願いが叶いますように。
そしてまたいつか会えますように。

ツレがうつになりまして。

本屋さんで立ち読みをしていたら胸が痛くなり鼻をかんでいたまりりんです。

スーパーサラリーマンだったツレが突然別人に変わってしまう。
体の病気だったらお薬を飲んだり手術をすればいい。
でも心の病気は先がみえない。
ちょっとした言葉で傷つきこだわるのでその家族まで気を使いすぎて疲れ果ててしまう。

この題名は仕事に行けなくなってしまったツレに代わって生活を支えるために漫画家である貂々さんが出版社に仕事をもらうための営業の言葉だそうです。

たまたまツレは家事が楽しみでそれがリハビリになり子供もいなかったので無理せずお互いのペースを保って乗り越えた純愛コミックです。

結婚式の時にこう誓います。
「健やかなる時も病める時も・・・。」
その言葉の重み。
信じあい支えあう重み。

ほぼ完治したからこの本を出せたのでしょう。
うつになってツレは微妙にやわらいだ違う人になりましたと書かれています。

自分と向き合える人生の夏休み。

お知り合いの中には違う世界に逝ってしまった人、二十年近く患っている人もいます。

病みは闇なり。
小さなつまずきに導かれた誰にでも起こりうる病気。

その辛さを理解したり想像する事は経験した人でさえ困難だといいます。

それでもやっぱり生きていきましょう・・・と伝えたい。


『ツレがうつになりまして。』

細川貂々 著
まりりん
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