2005年07月

無言館

どう生きるかではなく何故生きるのか。
あと五分描かせてくれ。
帰ったらこの続きを描くから。


召集令状がきて出征までのわずかな時間を画学生や若い画家はむなしさとそして希望を持って大切な人や故郷をキャンパスに描く。
テクニックにこだわらない荒削りな若者の絵に生きる覚悟をみるようです。

一枚一枚の絵には遺族がいる。
モンペの時代に浴衣を着た妹さんを描いた作品。
15時間庭先でポーズをとったらしい。
道を描いた作品。
嵐の過ぎ去った後絵筆を持ったらしい。
その時のその情景を60年経った今も昨日の事のように覚えている。

絵には希望がある。
自分の運命を悲観していただけではない。

南方に出征した若者ははじめてみる美しい花に風景に心踊らされる。
帰国したら一番に絵筆を持って描きたかったことだろう。



長野県上田市にあるこの美術館をいつか訪れてみたい。
新日本美術館を見ながらますますその思いが強くなる。
戦争があと一年早く終わっていればこの無言館の若者はきっと素晴らしい絵を描き続けた事でしょう。
祖父も硫黄島で戦死しなかったでしょう。
原爆も落とされることがなかったでしょう。

少しでも早く世界中に平和が訪れますように。

遺作

昨年亡くなったお知り合いの遺作を見てきました。

仕事をして絵を描いて展覧会に出品してすごくバイタリティーにあふれていた彼の一生。
遺された絵には彼独特の持論がありそれは誰にもまねの出来ない彼の世界がありました。

遺す事っていいな。
そこには喜びと苦悩があったはずなのにそれ以上の何かを伝えようとしている。

私は何を遺すごとができるかな。

絵を見る前に映画をみてきました。
「埋もれ木」
詩のような作品です。

愛犬が亡くなった時「ありがとう。」の言葉が自然に出てきたよねってシーンがありました。
犬は言葉をしゃべらない。
でもその存在だけで癒される。

どんな作品も見せようとするとしらける。
聞かせようとする音楽もしらける。
その人となりが出てしまう。

人に感動を与えることは難しい。
でも人はいつもきらっとした一瞬を求めている。

一人歩きをはじめた作品を目の前にして踏ん切りがついたまりりんです。

虫除けシール

すぐ蚊に刺される私。
この季節は玄関ドアや窓の開け閉めにすごく神経質になります。

それに比べてまったく刺されないダンナ。

その違いってなんでしょう。

体温が高いからかな。
大粒の汗をかけないからかな。
B型だからかな。←B型は虫に好かれると勝手に思っていました。

今のところわかりません。
ただ耳クソが関係あるかもしれないとテレビでやっていたそうです。

虫よけスプレーに副作用との新聞記事。
「ジエチルトアミド」・・・え?
初耳です。

子供達が小さい頃、虫に刺されるととびひになるので直接肌にかけまくっていました。

かー君も靴が履けないぐらい膨れ上がりかきむしるのでとびひになりかけ病院のお世話になりました。
最近薬局で虫除けシールなんてのを見つけたので外に出る時にはズボンに貼っています。

天然レモンユーカリ油が主成分なので人体に安心って書いてありますが妊婦さんは使用しないで下さいと書かれているのが不安です。
それにこの匂いをかぐと私はお腹がくるくるしてきます。

蚊に刺されないいい方法があったら教えてください。
今日も今日とて爪でバッテンをつけているまりりんです。

明日の記憶

若年性アルツハイマーという病気のお話です。

最近人の名前が出てこなかったり、以前なら一度に沢山の事を優先順位を自分の中で組み立てながら処理できたのにうっかり忘れてしまうミスをしてしまったり・・・。
歳のせいにするのは言い訳にしているみたいだけれど本当なんです。

今はみんなでチェックし合いながら助け合いながらなんとかお仕事をさせてもらっています。
三十代と四十代は確かに違う。
五十代になったらと思うと怖い気もしますが人様に迷惑をかける様なら身を引く覚悟も大切かもしれません。
歳をとると頑固になりプライドだけは高くなる傾向がありますから。

さてお話の主人公。
その病気を職場で隠しながらなんとか娘の結婚式まではと頑張るのですが・・・。
人の名前どころか顔を見ても誰だかわからなくなるのです。
ちょっと前の約束事をわすれてしまったりいつも通りなれている場所がわからなくなってしまう。
迷路に迷い込んでしまったように。
ポケットの中はメモでいっぱいに膨れ上がっています。

その恐怖。
最後は何故自分がそこにいるのかも愛する妻さえも親切にしてくれる他人になってしまう。
少しずつ記憶がなくなっていく過程を自分ではわかっているのです。

人の頭に中はどうなっているんだろう。
手術して治るものでもない。
10年後には新薬ができるかもしれない。

悲しいことを忘れるためにぼけるのはいいけれど、悲しいことや辛かった事は最後まで記憶に残るみたいです。

以前読んだ著者の本はサラリーマンのユーモアにあふれていたけれどこの本には切実に身につまされる事実だけを追っかけているような気がします。
それだけこのテーマに真摯に取り組んだ著者の気持ちが伝わってきます。

誰にでも起こりうること。
自分にも家族にも・・・。
願わくば物忘れと笑っていたい。

「明日の記憶」 萩原 浩 著

NEWS

女子バレーの観戦打ち上げ。
未成年のメンバーに飲酒。

我が子も私も失格ですね。
勢いで飲んじゃったのを私は責められません。
ただどうして送り届ける事をしなかったのか悔やまれます。

私がOLになったのは二十歳。
もちろん歓迎会は飲みまくっていました。
高卒の子や大卒の子、留学していた子、新入社員といえども年齢差がありました。
高卒の子はそれこそ初めて酔っ払ったのでしょう。
心配でタクシーを停めて行き先を告げて送り届けていました。

一緒に飲む仲間が家に辿り着くまでが飲み会です。
私に似たのか子供達はみんないける口です。
長女は高校生の頃酔いつぶれた同級生の男の子のゲロを手で受け止め掃除をして家まで送っていました。
次女は酔っ払った友達を家に連れてきていました。
長男は同じ方向の女の子を遠回りでも送り届けて自転車で帰ってきます。

「がんばっていきまっしょい」にいい味で出演していたのに・・・。
原作では男の子に惚れる男の子です。

大人に近づくということは自分の行動に責任もついてくるということです。
でも未成年だからこそバカもできるのです。

今回のことは社会人としての周りの大人の責任です。
そういえばダルビッシュ君も卒業式に出れなかったんですよね。
なんだか息子が窮地に立たされているようで胸が痛いです。
でも謹慎はいい経験になるでしょう。
がんばれ!
まりりん

まーちゃん

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