つぶやきまりりん

「何とかなる。それはやることをちゃんとやってる人のセリフ。」ミイ

富士山依存症

四月から一年かけて富士山すそ野一周を目指して歩いている。
富士山に登るわけではないけれどそれでも富士山は富士山だ。
一回目二回目はずっと富士山を見ながら歩いていた。
三回目は雨で一瞬富士山の頂上を見ることが出来ただけだったけれどその一瞬がありがたかった。
晴れても曇りでも雨でも少しずつ季節と富士山の形が変わるのが楽しくてしかたがない。
もしかしたらこれを富士山依存症というのかもしれない。

中古のモンベルのレインウェアーを手に入れてお守りのように持ち歩いていた。
ツアーのお山はお天気は関係ない。
富士山すそ野ツアーはお昼はお店でゆっくり食べさせてもらえる。
東海自然歩道を歩くツアーに参加したおじさんは合羽を着て立ったままお弁当に雨がたまってきて「帰りたい。帰りたい。なんでわざわざこんなことをしてるんだ。」と泣きそうになりながら食べたそうだ。

小雨が降ってきてカッパを着ることになった。
木の下で上をまず着る。
暑いから前はあけたままでいいですよとガイドの方が教えてくれる。
リュックにもカバーをかぶせる。
そして本降り。
ここで下を履きましょうとガイドさん。
太股が一番濡れるから上下分かれたものが必要だ。
登山靴を履いたまま片足は入ったけれどもう片足を入れるのが難しい。
ご夫婦で参加されてたいた方に両側から身体を支えてもらった。
お友達はわたしがそんなことになっているとは思わずに前方で待っていてくれていたそうだ。
下を履くときは登山靴にスーパー袋やシャワーキャップをかぶせて履くとスムーズだそうだ。
よし、来月温泉に行くときにもらってこよう。

ゴアテックスは雨をはじき蒸れることがない。
お山のお守りだと言うのを身をもって知る。
ただし保存の仕方か年数が経っていて劣化していたのか洗濯したら縫い目に貼ってあるテープが見事にはがれてしまった。
テープが売ってたら直せるかもと思って登山用品のお店に行ったらそこまでいったらもう駄目ですと言われてしまった。
お山で少しでも濡れることは低体温になる恐れもある。
諦めて昨年のモデルのセール品を買った。
(レディースのLサイズがなかったのでメンズのS)
機能性のあるものはケチってはいけないと身を持って学んだけれどさすがにゴアテックスは高い。
そして洗濯は中性洗剤を使ってくださいと力説された。

いつか富士山山頂を目指したいけれどまだ自信がない。
来年はハイキングレベルの五合目一周も楽しそうだ。
富士山は逃げない。
気持ちさえあれば待っていてくれるし迎えてくれるそうだ。

富士山のすそ野に縁ができます。          

i

book723
「この世界にアイは存在しません」
アイはアメリカ人の父と日本人の母の養女。
シリアで生まれたという。
いつからか人災や天災で亡くなった人の数をノートに書き続けてきた。
たまたま養女になったけれどもしかしたらそちら側の人間だったかもしれない。
この世界に存在しなかったかもしれないと思い続けてきた。

血の繋がりで生きてきたわたし。
祖父母がいて両親がいて兄弟がいて子供がいて孫がいる。
そのファミリーツリーの中で守られてきた。
でもそれはたまたまの出会いの連続でもある。

アイの気持ちがひりひりと伝わってくる。
9.0の地震にひとりで見舞われたとき初めてノートの数ではなくその恐怖に存在する側として身体で受け止めた。
この世界にわたしは存在すると。

iとは想像上の数だそうだ。
想像されることで存在することに魅せられた。
大切で大好きという感情は曖昧だ。
だからこそ想像し続けていたい。

コバルトブルーの瞳。
彼らは思慮深い言葉の師匠だ。
映画の音声ガイドを制作する新人の彼女に手厳しい。
感情はいらない。
風景は正確に。
押し付けがましくても遠慮しすぎてもいけない。

たなびくオレンジ色のスカーフが白い世界に色を添える。
想像力で映画を観ると風を感じ温度も匂いも伝わってくる。

視力を失いつつあるカメラマン。
大切なものが欠けていく恐怖に耐える。
カメラマンにとって彼女はだ。
「大丈夫だから、だからそこで待ってて。」


白い杖をついて同じ時間にすれ違う人がいる。
どのように見えているかはわたしにはわからない。
そっと道を譲ると付き添いの人がそっと頭を下げる。
その瞬間繋がった気がする。

お知り合いが同じ時間に映画を観ていたとブログで知る。
観てるといいなあと思っていた。
彼も帰り道、耳を澄まし情景を言葉にしていたに違いない。

サンキャッチャーきれいだなあ。
17508447_6061600430677_916443800744755200_n

まりりん
月別アーカイブ
タグクラウド
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ